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玉湯の文化財ガイド

■玉造築山古墳

 玉造築山古墳は、玉造温泉街の西側裏手、山すその平たん地に築かれて

います。玉湯地域でこのような場所に立地する古墳はほかにありません。

 古墳の形は円墳で、直径16m、高さ2.5m.葺石やハニワはありません。

1857(安政4)年に発掘され、現在は石棺が2基露出しています。いず

れも舟形石棺で、北棺の内法の長さは約1.8m、南棺よりやや大きく、蓋

と身の合わせ方が印ろう口式で、ていねいに造られています。

 石材は徳連場古墳と同じ沸石岩です。副葬品の大部分行方は不明ですが、

発見当時の資料によると鏡、勾玉、管玉、小玉、剣、土器類などが出土し

たようです。また、1960(昭和35)年の石棺修理の際、鉄鏃(やじり)

の束や短甲の小札(こざね)なども見つかっています。

  築造年代は、およそ古墳時代中期の5世紀代と考えられていますが、徳

連場古墳よりは新しいと推定されます。

 玉造築山古墳の石棺